著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
20日のビットコイン(BTC)対円は上下に振れるも、終値ベースではほぼ変わらずだった。東京時間のこの日の相場は、やや弱含んで始まるも、売り一巡後に775万円近辺で反発。しかし、その後は材料難で、780万円周辺で揉み合いに終始した。一方、欧州時間にはいると、欧州圏債券利回りの低下に連れて米債利回りが低下。そこにドル安も重なってBTCは徐々に復調すると、800万円にワンタッチした。ただ、これにより相場は年初来高値を更新すると、その後は急反落を演じ、米株の下落に連れて765万円まで下げ足を速めた。その後、米株が下げ止まると、BTCは反発し下げ幅を縮小。この間、来月に大型アップデートを控えるイーサ(ETH)が2022年4月ぶりに終値で3,000ドルを回復し、BTCも連れ高で米国市場の引けにかけてこの日の始値を回復した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成