著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

14日のビットコイン(BTC)対円は10日連騰となり、高値ベースでは2021年に付けた史上最高値(779.8万円)を更新した。BTC円は747.5万円で寄り付くと、東京時間は揉み合いに終始。欧州時間に差し掛かると、米株先物や米国債相場の反動高を背景にBTCは徐々に持ち直すと、相場はその後770万円台まで上伸した。昨日は3月に迫る大型アップデートや新トークン規格で注目されるイーサ(ETH)が特に強かった他、13日の米消費者物価指数(CPI)上振れを受けてもブラックロックのビットコインETFには5億ドル弱と過去最高の流入があったことが好感された。米時間には、BTCは52,000ドル水準(≒781.2万円)にワンタッチして失速するも、米卸売物価指数の鈍化や、インフレが長期的には沈静化するとのFRB高官の発言が材料視され、その後も770万円台で底堅い推移となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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