著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8日のビットコイン(BTC)対円相場は概ね上昇一色となり、米国で現物ビットコインETFの取引が始まった直後の下げ幅を奪回した。BTCは655.7万円で取引を開始すると、東京時間は小高く推移し、660万円を回復。短期でダブルボトムのパターンが完成したことで、海外時間にもテクニカル的な買いが入り、相場は米国時間に差し掛かると670万円も回復した。この日発表された米新規失業保険申請件数は、市場予想を下回る低下となり、米債利回りは上昇したが、米株式市場は半導体銘柄の上昇や小型株物色へのシフトでこの日も確りとなり、BTC相場の下支えとなった。また、昨日はブラックロックのビットコインETF(IBIT)がグレイスケールのETF(GBTC)の売買代金を超えたことも好感され、米国時間のBTC円は一時680万円にタッチ。ドル建てでは1カ月ぶりに終値で45,000ドル(≒671.8万円)を回復した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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