著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
18日のビットコイン(BTC)対円は続落し、相場は週明けからの上げ幅を縮小した。この日のBTCは633.7万円で取引を開始すると、東京時間は材料に乏しい中、自律反発の様相で小高く推移した。一方、海外時間に入ると戻り売りが入り失速。米時間序盤には、米株の上昇に連れて持ち直す場面もあったが、JPモルガンのアナリストがグレイスケールの現物ビットコイン上場投資信託(GBTC)からの資金流出に伴う売り圧力が今後もBTC相場の重石になると指摘すると、相場は急落に転じ、目先のサポートとして指摘した42,000ドル水準(≒621.4万円)を下抜けた。結局、相場は605万円近辺まで下値を広げ、ドル建てでは2週間ぶり安値を付けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成