著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10日のビットコイン(BTC)対円は想定に反して反転上昇となり、およそ2年2カ月ぶりに終値で679万円を回復した。米証券取引委員会(SEC)による現物ビットコイン上場投資信託(ETF)承認の誤報を受け、前日のBTCは乱高下を演じたが、この日は667.5万円で取引を開始すると、ETF承認の確報による事実売りへの警戒感から上値の重い展開となり、米時間序盤には650万円を割る場面もあった。一方、その後シカゴオプション取引所(Cboe)が7件のETFの上場承認をSECに先駆けて発表すると、相場は反発し下げ幅を奪回。本日未明にはSECが同委員会に申請されている11件全ての現物ビットコインETFの承認を発表し、相場は再び下値を試す展開となったが、すかさず買い戻され690万円を回復した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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