著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8日のビットコイン(BTC)対円は上伸し、保ち合い上抜けに成功した。この日は米国で現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を申請する各社が最終修正書類を米証券取引委員会(SEC)に提出した他、各社がETFの手数料を公表したことで承認への機運が高まった。また、SECのゲリー・ゲンスラー委員長は昨日、暗号資産(仮想通貨)投資に関する注意点をX(旧Twitter)に連投したことで、ETFの承認が間近に迫っていることを匂わせた。こうしたETF絡みの動きを受け、BTCは海外時間から上値を追う展開を繰り広げ、本日未明には踏み上げ相場となり680万円にタッチした。これによりBTCは一月ほど続いた保ち合いからの上放れに成功し、2023年の高値も更新した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら