著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

4日のビットコイン(BTC)対円は反発し、前日の下げ幅をほぼ掻き消した。米証券取引委員会(SEC)が1月に現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を承認しない可能性が指摘され、3日のBTC相場は一時600万円を割り込んだが、ETF上場予定の複数米取引所がSECと会合を開いたと報じられたことで、再びETFの早期承認期待がBTC相場の支えとなり、4日東京時間には620万円まで回復した。この日は前日のフィデリティに続き、ETFを申請するヴァルキリーとギャラクシーがファンドの証券登録をSECに提出し、BTCは海外時間から上値を伸ばすと、米債利回りの上昇をものともせず44,000ドル水準(≒636.8万円)の回復に成功した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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