著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
11日〜17日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比448,334円(7.06%)安の5,905,796円と反落し、前週の上げ幅の殆どを掻き消した。ドル建てBTC相場の週足連騰記録も8でストップした。
ハト派サプライズとなった先週14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、600万円周辺から一時は620万円を回復したBTC円だったが、Ledgerのコネクターの脆弱性検知や11月の米小売売上高の上振れを受けて伸び悩むと、15日は売り先行で始まり、610万円の維持に失敗した。さらにこの日の米時間には、米NY連銀のウィリアムズ総裁とアトランタ連銀のボスティック総裁が市場の早期利下げ観測を牽制したことにより、ドルと米2年債利回りが上昇し、BTCは下値を模索する展開となり600万円をも割り込んだ。
週末のBTC円は自律反発の様相で一時は600万円を回復するも、買いは続かず、今朝方にはシカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物が取引を再開すると相場は590万円付近まで下落している。
第1図:BTC対円チャート 出所:bitbank.ccより作成