著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
12日のビットコイン(BTC)対円は上下に振れるも、終値ベースではほぼ変わらずだった。東京時間のこの日の相場は、前日の急落から押し目買いの様相で反発して始まるも、ドル建てで42,000ドル水準となる614万円周辺が相場のレジスタンスとなり、その後は610万円を挟み込み揉み合いに終始した。しかし、その後11月の米消費者物価指数(CPI)が発表されると、BTCは下げに転じ、一時は600万円を割り込んだ。米CPIはほぼ市場予想と合致したが、前月比では若干伸びが加速し、米債利回りはCPI発表直後に急反発となった。一方、この日は米株が堅調な推移となったことで、米時間終盤にかけてBTCは買い戻され、終値では600万円を維持した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成