著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

6日のビットコイン(BTC)対円は概ね640万円台で揉み合いに終始するも、終値は48,857円(0.75%)安くなった。この日のBTC相場は上昇一服感から下げに転じ、650万円周辺から640万円まで小甘く推移したが、ドイツの鉱工業受注指数下振れを受けた欧州中央銀行による来年の利下げ観測が強まる中、海外時間に入ると下げ幅を奪回した。しかし、その後はADP雇用レポートで民間部門雇用者数が市場予想を下回るも、景気後退懸念により米株は軟化。さらに、昨日は昨今の急速な米国債利回りの低下が意識されたか、利回りは然程低下せず、BTCは650万円の上抜けに失敗。その後も東京時間の安値は維持したが、方向感に欠ける展開となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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