著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11月30日のビットコイン(BTC)対円は概ね550万円台後半で揉み合いに終始した。東京時間のBTCは一時38,000ドル水準(≒561万円)を回復したが、米国での規制取締り強化懸念やドル高が相場の重石となり、その後は下げに転じた。欧州時間には一部アルトコイン相場の上昇に連れ高となるも、米国債相場の反動安(利回りは上昇)や、米連邦準備理事会(FRB)高官らによる市場の早期利下げ観測を牽制する発言がBTC相場の上値を圧迫。この日発表された米個人消費支出(PCE)価格指数は2021年3月ぶりの低水準に鈍化したものの、BTC相場への影響は軽微だった。高値揉み合いが続くBTCだが、11月はドル安円高の影響を受けつつも、月足は+6.52%と3連騰を記録した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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