著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
14日のビットコイン(BTC)対円は続落し、先週の上げ幅を大半を掻き消した。前日の下落の反動により、東京時間のこの日の相場は550万円からジリ高基調に終始するも、欧州時間に入ると戻り売りが入り、550万円台で揉み合う展開となった。その後発表された10月の米消費者物価指数(CPI)は、ヘッドラインとコア指数の双方が市場予想を下回る結果となり(3.3%→3.2%、4.1%→4.0%)、BTCは反発し、ドル建てでは短期でダブルボトムを形成したが、ネックラインに差し掛かると再び戻り売りが入り下げ足を速めた。米市場終盤にかけてのBTCは、ドル建てでは一時35,000ドル水準(≒527万円)を割り込んだ後に押し目買いが入り、円建てでは530万円を維持した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成