著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

9日のビットコイン(BTC)対円は4日続伸し、1年7カ月ぶり高値に浮上した。米国での現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)承認期待から、この日のBTCは確りとした推移で東京時間には36,000ドル水準(≒544.8万円)を回復すると、オプション勢による買いも相まって560万円を試す展開となった。米時間には、ブラックロックがイーサ(ETF)の現物ETFの申請準備をしていることが明らかとなり、ETH相場の急伸につれてBTCは570万円を回復したが、これによりドル建てで38,000ドルにタッチすると、過熱感からか相場は急反落し上げ幅をほぼ掻き消した。その後もETHの上昇に支えられ550万円を回復するも、米30年債の入札が振るわなかったことや、パウエルFRB議長のタカ派的な発言により、相場の戻りは抑えられた。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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