著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
10月31日のビットコイン(BTC)対円は反発し、終値で520万円を回復した。東京時間のこの日の相場は510万円台中盤で揉み合いに終始。ドル建て相場はジリ安となったが、ドル円相場が149円周辺から一気に150円台に乗せたことがBTC円の支えとなった。一方、欧州時間に入ると米株先物や金(ゴールド)相場の上昇を眺め上昇すると、ドル円相場が151円台に乗せたことも支援となり、BTCは520万円台乗せに成功した。その後も米株の上昇が相場の支援となった他、ブラックロックがビットコイン上場投資信託(ETF)の流動性提供のために大手マーケットメーカー数社と対話しているとの情報が流れ、BTCは米市場引け後には525.7万円まで上昇した。ただ、先週からのレンジ上限の上抜けには至らず、524.3万円で引けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成