著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

25日のビットコイン(BTC)対円は7連騰となったが、やはり35,000ドル水準(≒525.9万円)周辺で上値の重さを印象付けた。東京時間のこの日の相場は510万円を挟み込み揉み合いに終始するも、欧州時間に入ると金(ゴールド)価格の上昇につれる形で戻りを試し、米時間序盤には一時35,000ドル水準に乗せた。その後、9月の米住宅販売戸数の上振れを受けた米債利回りの上昇や、アルファベットの業績不振を受けた米株の軟化がBTCの上値を圧迫したが、中東情勢への懸念や米証券取引委員会(SEC)による現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認期待が相場の下支えとなり、510万円台後半を維持して引けた。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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