著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

19日のビットコイン(BTC)対円は反発し、一時は430万円台に乗せた。この日のBTC相場は小緩む展開で始まるも、前日の米時間にブラックロックがアークとフィデリティに続き現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)申請の修正案を米証券取引委員会(SEC)に提出したこともあり、ETFの承認期待から422.6万円で切り返し、戻りを試した。米時間には、グレイスケールが現物型ビットコインETFの申請を新たにSECに提出した他、9月の米中古住宅販売件数の下振れを受けた米債利回りの反落が支援となり、BTCは29,000ドル(≒434万円)水準に肉薄したが、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が追加利上げの可能性について言及すると、上値を重くした。ただ、パウエル議長は米長期金利の上昇が引き締めの重要なファクターになっているとも発言し、BTCはその後も底堅く推移した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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