著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
11日のビットコイン(BTC)対円は4日続落し、一時400万円を下回った。ドル建てで一目均衡表の三役好転が解消された失望感からか、東京時間のBTCは409万円から404万円周辺まで一段安を演じた。欧州時間に入ると米債利回りの低下を眺めて407万円周辺まで戻すも、9月の米卸売物価指数(PPI)が強めに出ると失速し、後にロングの投げを伴って397.5万円まで下落した。一方、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で追加的な金融政策の引き締めに慎重な姿勢が示され、終値にかけてのBTCは400万円を回復した。ただ、相場は今月の上げ幅を解消しており、ドル建てで心理的節目の27,000ドル水準となる402.7万円を終値で割り込んだ。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成