著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
3日のビットコイン(BTC)対円は小幅に続落した。週明けの米市場で428万円から410万円近辺まで急反落を演じたBTCは、この日は415万円周辺まで戻す展開で始まるも上値は重く、方向感に欠ける展開となった。米時間に差し掛かると、ボスティック米アトランタ地区連銀総裁が、利下げが適切になるまで長い時間を要すると述べた他、メスター米クリーブランド連銀総裁が追加利上げの可能性に言及。これを受けてBTCは小緩むと、8月のJOLTs求人件数の上振れを受けた米債利回りの上昇と、本邦政府・日銀による為替介入の影響と疑われるドル円相場の暴落が円建てBTC相場の重石となり、相場は410万円を下抜けた。一方、米株が引けにかけて下げ止まると、BTCも連れて下げ止まり、終値にかけて410万円周辺まで戻している。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成