著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

20日のビットコイン(BTC)対円は小幅に続伸するも、保ち合い上放れには失敗した。東京時間のこの日の相場は一時上値405万円を試すも、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え買いは続かず、その後はやや売りが広がり、400万円下抜けを窺う展開となった。しかし、節目の水準周辺で相場は買い支えられると、米債利回りの軟化を眺め欧州時間からジリ高に転じた。FOMCでは金利据え置きが決定された一方、年内あと一回の利上げが示唆された他、来年の利下げ見通しが100ベーシスポイント(bp)から50bpに修正され、高金利政策の長期化が示唆された。これを受けて米債利回りは急反発、米株には売りが膨らみ、BTCも一時は急落したが、インフレを抑制しつつソフトランディングは可能というパウエル議長の発言を好感したか、BTCは反発。ドル円相場の上昇も追い風となり、下げ幅を奪回した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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