著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
14日のビットコイン(BTC)対円は390万円台に乗せ、週明けの25,000ドル(≒368.6万円)下抜けを窺う展開から3連騰の逆転劇を演じた。東京時間のこの日のBTCは390万円を目掛け上に往って来いとなったが、その後も380万円台後半で底堅く推移した。米時間に差し掛かると、欧州中央銀行(ECB)が利上げに踏み切るも、利上げサイクル終了を仄めかし、BTCは390万円台に乗せたが、一連の米指標が市場予想比で強めに出たことで相場は上下に振れた。しかし、ECBが利上げサイクル終了の可能性を示唆したことや、英半導体アームが上場後早々に急伸したことで、寄付きの米株が堅調に推移すると、BTCも粘り腰を発揮し一時は396.5万円にタッチ。その後はやや失速するも、海外時間の上げ幅の殆どを維持している。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成