著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

12日のビットコイン対円は、広範な金融市場で米インフレ指標への警戒感が強まるも、反発し前日の下げ幅を解消した。FTXによる資産売却の思惑から週明けの暗号資産(仮想通貨)市場は全面安で始まったが、BTCは25,000ドル水準(≒367.8万円)で下げ止まると、東京時間にはショートのロスカットを伴い380万円付近まで踏み上げた。欧州時間に入ると相場は380万円台中盤まで上伸し、米時間にはフランクリン・テンプルトンが現物ビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を行ったこともあり、俄かに390万円にワンタッチした。一方、米株の軟化や、香港の取引所コイネックスへのハッキングが相場の重石となり、米時間から終値にかけてのBTC相場は海外時間の上げを掻き消した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら