著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
11日のビットコイン(BTC)対円は直近安値371.3万円を割り込み、およそ3カ月ぶり安値に下落した。東京時間のBTC円は、日銀のマイナス金利脱却観測を受けたドル円相場の急落により、380万円を割り込んで始まった。その後は378万円周辺での揉み合いに終始していたが、海外時間には、米裁判所から資産売却許可を待つFTXの資産内訳にBTCやETH、XRP、APT等も含まれることが提出書類から明らかとなり、BTCは370万円近傍まで一段安を演じた。その後の相場は、ドル建てで25,000ドル水準となる366.8万円を一時的に僅かに割る場面もあったが、節目周辺では押し目買いが入り、終値では同水準を死守している。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成