著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

5日のビットコイン(BTC)対円はジリ高で切り返すも上値は重く、終値ベースではほぼ横ばいとなった。中国当局による景気刺激策で勢いづいた週明けのアジアの株式市場だったが、昨日は中国の8月サービス業購買担当者景気指数(PMI)が下振れとなり、リスクオフムードが台頭。BTCもこれに連れて下げる場面もあったが、ドル円相場の上昇が支えとなり、376.1万円から切り返した。ただ、中国を筆頭に世界的な景気減速を巡る懸念、さらには原油価格の上昇を受け、連休明けの米国債利回りが続伸し、BTCの上値を圧迫。幸い、ドル円相場の更なる上昇が円建てBTC相場の支えとなったが、昨日は全体を通して鈍い値動きに終始した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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