著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
4日のビットコイン(BTC)対円は概ね横ばい。週明けの東京時間の相場は、取引材料に乏しく380万円周辺での揉み合いに終始。昨日は中国が不動産業界を対象とした追加刺激策を発表したことで安全資産とされる金(ゴールド)の相場が軟化し、BTC対ドルも欧州時間にやや軟化したが、BTC対円の下げはドル円相場の上昇で相殺された。米時間には、オンライン暗号資産(仮想通貨)カジノの「ステーク」がハッキングに見舞われ、4000万ドル相当のアルトコインが不正流出したと報じられたが、相場への影響は軽微だった。今朝方の相場は一時下値を試すも、376.7万円で切り返し、終値ベースではほぼ変わらずとなった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成