著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
24日のビットコイン(BTC)対円は、外国為替市場でのドル円相場の急速な反発を受けて、383万円周辺からジリ高となり、東京時間は前日高値を試す展開となった。一方、欧州時間に入ると相場は387万円周辺で失速。その後発表された米経済指標で、7月の耐久財受注が下振れたものの、シカゴ連銀全米活動指数の上昇と新規失業保険申請件数の低下を受け米債利回りが反発すると、BTCは徐々に上値を重くし、米株式市場序盤に急反落を演じた。これにより、BTC相場は東京時間の上げ幅を完全に掻き消し380万円近辺まで押したが、ドル建てで26,000ドル周辺となる同水準で下げ止まると、その後はやや買い戻しが入り、プラス圏を僅かに回復した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成