著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
23日のビットコイン(BTC)対円は380万円周辺での揉み合いで始まった。欧州時間に入ると、ドイツ、ユーロ圏、英国の8月総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が軒並み低下し市場予想を下回ったことで、ポンドとユーロが対ドルで急落。これによるドル指数の急伸、及びドル円相場の下落がBTC円の重石となり、相場は一時375.46万円まで下落した。一方、その後発表された米国の8月PMI速報値も市場予想比で下振れたことで、欧州時間のドル高の流れが逆流すると共に米債利回りが急低下。すると、BTCは徐々に戻りを試す展開となり、380万円台後半まで踏み上げた。今朝方にはやや戻り売りが入るも、終値では380万円台中盤を維持。ドル建てでは今週の高値を終値で上回った。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成