著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
17日のビットコイン(BTC)対円は急落を演じ、6月20日ぶりに終値で400万円を割り込んだ。米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げへの警戒感からBTCは昨日未明から売りが進むと、始値の付く午前9時台には420万円をおよそ1週間ぶりに割った。その後は下げ一服となりジリ高で420万円を回復したが、欧州時間に入ると再び売りが進むと、米株の続落が相場の重石となり410万円絡みまで下げ足を速めた。本日未明には、イーロン・マスク氏のスペースXが保有BTCを売却したとの報道や、中国不動産大手の中国恒大集団(エバーグランデ)が米NY州連邦破産裁判所に連邦破産法15条(チャプター15)の適用申請をしたことが明らかとなり、相場はロングの投げを伴って390万円近傍まで急落を演じた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成