著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

16日のビットコイン(BTC)対円は続落。この日は426万円から取引が始まると、アジアの株式市場の下落やドル円相場の下落が重石となり、東京時間終盤から欧州序盤にかけて425万円割れを窺う展開となった。米時間に入ると、7月の米住宅着工件数や鉱工業生産が前月比で市場予想を上回り、米国債の売りが進み(金利は上昇)、BTCはドル建てで29,000ドル(≒424.5万円)割れを試した一方、円建てではドル円相場の上昇に伴い427.5万円まで反発。ところが、未明に公開された7月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、会合参加者の殆ど(most participants)が政策の追加引き締めを要する可能性があるとの認識を示し、相場は反落。ドル建てでは6月20日ぶりに終値で29,000ドルを明確に割り込んだ。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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