著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
7日のビットコイン(BTC)対円は小幅ながらも6日ぶりに反発。ドル建てでは終値で29,000ドル(≒415.2万円)を維持した。ドル円相場の上昇を受けて、東京時間のこの日のBTCは小確りと推移したが、stUSDTやフォビの支払不能懸念からか上値は重く、米時間に入ると相場は反落した。これによりBTCはドル建てで29,000ドルを割り込み、一時は2021年安値28,900ドル(≒413万円)をも下回ったが、ペイパルがドルペッグのステーブルコイン「PayPal USD(PUSD)」を発表したことや、米NY地区連銀ウィリアムズ総裁が来年にも利下げが始まる可能性があると発言し、相場は反発。米景気の軟着陸(ソフトランディング)期待も相まって米株も上昇し、BTCは東京時間の高値を上回って終値を付けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成