著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8月1日のビットコイン(BTC)対円は、下値を試す展開から急転し、先月23日ぶりに終値で420万円の回復に成功した。カーブファイナンス(CRV)へのハッキングや、ヘックス(HEX)とパルスチェーン(PLS)に対する米証券取引委員会(SEC)の提訴で、昨日のBTC相場はアルトコイン主導の下げに連れ安となり、410万円割れをうかがった。しかし、相場はドル建てで2021年安値となる28,900ドル(≒413万円)で下げ止まると、6月の米JOLTs求人件数や7月の全米供給管理協会(ISM)製造業購買担当者景気指数(PMI)の予想下振れを受け、上下に振れた後に反発。今朝方には、格付けのフィッチが米長期債の格付けをAAAからAA+に格下げしたことを切っ掛けに、相場は420万円を回復した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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