著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
26日のビットコイン(BTC)対円はほぼ横ばい。ドル建てでは小幅な上昇(+0.44%)となった。米連邦公開市場委員会を控え、この日のBTC相場は東京時間から米市場中盤まで概ね413万円周辺での推移が続いた。注目されたFOMCでは、市場の予想通り25ベーシスポイント(bp)の利上げが決定され、声明やパウエル米連邦準備制度(FRB)議長の記者会見からもタカ派的なサプライズはなく、BTCは一時上値を試す展開となったが、7月以降の政策方針に不透明感が残ったからかすかさず上値を重くし、29,700ドル(≒417.7万円)手前で反落。ドル円相場の下落も円建てBTCの上値圧迫要因となり、終値ベースでは僅かに下落する格好となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成