著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
19日のビットコイン(BTC)対円は小幅に反発するも、30,000ドル水準(418.9万円)を挟み込み、上値の重い展開が続いた。東京時間のこの日の相場は下げ一服感から小高く推移すると、ドル円相場の上昇も支援となり420万円にタッチした。注目された6月の米住宅着工件数は、年率換算で前月比8%減少した他、5月分が21.7%増から15.7%増に下方修正され、米10年債利回りが低下した一方、政策金利動向に敏感な2年債利回りは反発し、BTCは420万円を背に振れる展開。米株市場引け後には、時間外取引でネットフリックスやテスラに決算絡みの売りが入り、BTCも連れて小甘く推移したが、下げ幅は極めて限定的となっている。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成