著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
13日のビットコイン(BTC)対円は反発し、前日の下げ幅を解消。ドル建てでは一時年初来高値を更新した。米政府がシルクロードから押収したBTCに動きがあり、430万円周辺での保ち合いを下抜けしたBTCだったが、420万円周辺で下げ渋ると、この日は6月米消費者物価指数(CPI)下振れを受けた米債利回りの低下が相場の支援となり、小確りとした推移に転じた。米時間には、米リップルと米証券取引委員会(SEC)の裁判を巡り、米連邦地裁が取引所を介したXRPの販売が連邦証券法に違反しないと判断し、XRP相場が66円から一時は117円まで暴騰(+77.2%)。BTCはドル安円高の制約を受けつつもXRPに連れ高となり、前日の下げ幅を綺麗に奪回した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成