著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

7月3日のビットコイン(BTC)対円は3日続伸し、高値ベースで6月30日の年初来高値(4,529,878円)を更新した。週末の間にインベスコやフィデリティなど複数社が現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の上場申請を米証券取引委員会(SEC)に再提出し、再度承認への期待感が募るなか、東京時間のこの日のBTCは440万円周辺で上げ渋る展開に終始した。一方、全米供給管理協会(ISM)の6月製造業動向レポートが発表されると、購買担当者景気指数(PMI)や雇用、支払価格の下振れを受けて相場は上昇。さらに、ブラックロックもナスダックを通じてビットコインETFの再申請を提出したことが材料視され、一時は年初来高値を上回った。一方、米市場の祝日休場を控え商いは今一つ伸びず、今朝方からは上げ幅を僅かに縮小している。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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