著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

21日のビットコイン(BTC)対円は大幅に続伸し、4月14日に付けた年初来高値(4,110,494円)を終値で更新した。BTCはドル建てで前日に、2ヶ月間続いた下降チャネルからブレイクアウトに成功すると、昨日の東京時間にはトレンドフォローの買いが入り400万円を回復。その後はドル高円安の恩恵を受けてジリ高に終始しした。注目されたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院証言では、この先も緩やかなペースで金融引き締めが継続する可能性が示唆された一方、暗号資産(仮想通貨)に関しては、「アセットクラスとして持続力があるようだ」との発言や、ステーブルコインを通貨の一種と認める発言があり、米時間に相場はさらに上伸。米アトランタ地区連銀のボスティック総裁が利上げ見送りを支持する発言をしたこともあり、一時は30,800ドル水準(≒436.6万円)まで上昇した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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