著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
14日のビットコイン(BTC)対円は、360万円台での保ち合いから下放れとなり、今月の相場のサポートとなっていたドル建てで2月高値の25,338ドル水準(≒354.9万円)を終値で割り込んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、昨日は東京時間から手控えムードが広がり、BTCは364万円周辺での揉み合いが続いた。FOMCでは、昨年3月からの利上げサイクルにおいて初めて利上げ見送りが決定された一方、経済見通しでは年内残り2回の追加利上げの可能性が示唆され、米国債利回りの上昇がBTC相場の重石となった。その後、相場は急落を演じ360万円を割り込み、終値は3ヶ月ぶりの安値となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成