著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
6月1日のビットコイン(BTC)対円は4日続落し、27,000ドル水準(≒375万円)を割り込むと共に先週の上げ幅を掻き消した。週末にブレイクしたダブルボトムのネックラインを下回り、ドル建てでは一目均衡表の三役逆転も示現した前日のBTCは、マルチチェーンの一部サービス停止も相場の重石となり、昨日の東京時間は下値を模索する展開となった。その後は、ライトコイン(LTC)の上昇や米株先の底堅い推移を味方に370万円台中盤で揉み合い、米時間序盤には一時上値を試したが、27,000ドル水準を回復したところで金(ゴールド)相場が先週の高値で上値を抑えられ反落。するとBTC相場も上値を重くし、残りの米時間は小緩む展開に終始した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成