著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

5月31日のビットコイン(BTC)対円は3日続落。週明けからダブルボトムのネックライン(27,678ドル≒385.9万円)を意識する値動きが続いたBTC相場だったが、米クリーブランド地区連銀のメスター総裁が「利上げを止める説得力のある理由はない」とFTとのインタビューで発言すると、相場は同水準を下抜けし、27,000ドル水準(≒376.5万円)まで押した。米時間には、4月のJOLTs求人件数の上振れが相場の重石となり、BTCはドル建てで27,000ドルを一時的に割ったが、ハーカー氏とジェファーソン氏の二人の米地区連銀総裁が6月の利上げ見送りの可能性について言及すると、相場は下げ止まり、終値では27,000ドルを回復した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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