著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

30日のビットコイン(BTC)対円は底堅く推移するも小幅に下落し、終値での28,000ドル水準(≒391.3万円)の回復に失敗した。前日にダブルボトムのネックライン(27,678ドル≒386.8万円万円)周辺で下げ止まったBTCは、この日の東京時間にはジリ高で前日の下げ幅を縮小。欧州時間に入ると、連休明けの米国債市場で国債利回りが低下しBTC相場を押し上げ、一時は28,000ドル水準を回復した。一方、3月の米住宅価格指数の上振れや、下院での債務上限引き上げの法案採決への警戒感が米株市場の重石となり、米時間のBTC相場は反落。ただ、エヌビディアなど一部IT株が買われ株式市場はまちまちとなったこともあり、BTC相場は380万円台中盤で下げ渋った。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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