著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
22日〜28日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比256,157円(6.94%)高の3,949,210円と上伸。ドル建てでは節目の28,000ドル(≒393.5万円)を今月7日ぶりに終値で回復した。
米債務上限を巡るホワイトハウスと野党共和党の協議が注目されるなか、金曜日にはイエレン米財務長官が、債務上限を引き上げなかった場合に米連邦政府が資金枯渇に陥る「X Day」の期限をこれまでの6月1日から6月5日とする新たな試算を発表した他、マッカーシー(共)下院議長から協議に進展があったとするコメントが好感され、BTCは金曜日の米時間に370万円から370万円台中盤に戻した。
週末のBTC相場は375万円周辺で揉み合う展開で始まったが、日曜日には債務上限を巡りバイデン米大統領とマッカーシー下院議長との間で債務上限引き上げの条件が暫定的に合意されたと報じられ、相場は380万円を回復。さらに本日未明には、同協議を巡り、「残る争点はない」とバイデン大統領が発言したことで、BTCは再度、上値を追う展開を演じ、一時は400万円にタッチした。
第1図:BTC対円チャート 出所:bitbank.ccより作成