著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
23日のビットコイン(BTC)対円は続伸し、ドル建てで27,000ドル水準となる374万円を回復した。香港で来月1日から施行される暗号資産(仮想通貨)新規制において、BTCとイーサ(ETH)が取引所への上場可能な銘柄の条件を満たすことが示され、BTC相場は東京時間に一段高を演じ27,000ドル水準を上抜け380万円にタッチした。一方、この日はバイナンスが2020年から2021年にかけて自己資金と顧客資金を混同して運用していたとのロイターの報道や、米債務上限を巡る協議に進展がなかったことで米株が軟化し、相場は海外時間から上値を重くし上げ幅を縮小した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成