著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11日のビットコイン(BTC)対円は米時間から弱含む展開となり、六日続落した。昨日発表された4月の米生産者物価指数(PPI)と米新規失業保険申請件数は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止の手掛かりとなり得る結果だったが、米ディズニーの業績不振や地銀問題再燃による株式市場のリスクオフムードや、ミネアポリス地区連銀カシュカリ総裁のタカ派的な発言、さらにはBTC送金手数料の一時的な反発が相場の重石となり、節目の370万円を割って360万円台前半まで押した。ドル建てでは、BTCは節目の27,000ドル(≒363.2万円)周辺で終値を付けた。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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