著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10日のビットコイン(BTC)対円は、不安定な動きのなかドル安円高が重石となり、五日続落した。4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、昨日のBTC相場は米時間まで始値周辺での揉み合いに終始した。米CPIは前年同月比で4.9%と市場予想の5%を下回り、BTCは初動で380万円を回復したものの、金(ゴールド)相場に利食いが入ったことや、米主要株価3指数がこの日の高値から下落、さらには大口BTC送金の誤報を受け、相場はロングの投げを伴い急反落を演じ、一時は364万円まで押した。その後は米株の反発を味方に下げ幅を縮小したが、終値でのプラス圏回復には失敗した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら