著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
17日〜23日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比356,737円(8.78%)安の3,705,607円と反落し、前週の上げ幅を綺麗に掻き消した。
米株の軟化によりドル建てで2021年安値(28,800ドル≒386.1万円)の維持に失敗したBTC相場は、金曜日に28,000ドル水準となる376万円周辺で下げ止まった。しかし、この日発表されたS&Pグローバルの4月米総合購買担当者景気指数(PMI)の速報値が上振れると、FF金利先物市場では利下げが始まるタイミングの予想が9月から11月にずれ込み、米株に下押し圧力が掛かり、BTCもジリ安に転じロングの投げを伴って364万円まで下げ足を速めた。
一方、37,000ドル周辺となる同水準でBTCは下げ止まると、週末は弱々しくも戻りを試し370万円を回復。足元では28,000ドル水準となる375.4万円にワンタッチしている。
第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成