著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
20日のビットコイン(BTC)対円は続落し、先週ブレイクしたドル建てで2021年安値水準(28,800ドル≒386.3万円)を割り込んだ。米国債利回りの上昇に伴う売りにより、ロングの投げで400万円を割ったBTCは、この日は390万円周辺で揉み合う展開で始まった。米経済指標の発表を前に警戒感からか小緩む動きを見せるも、新規失業保険申請件数が市場予想を上回ると、米国債利回りが低下しBTCは反発。しかし、テスラなど暗号資産に関わりのある株式の銘柄が弱含み、買いは続かなかった。昨日はフィラデルフィア連銀製造業業況指数の下振れや、冴えない米企業決算を背景にリスク選好度が萎縮し、BTCは米株市場の下落に連れて28,000ドル(≒376万円)まで押した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成