著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10日〜16日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比318,291円(8.50%)高の4,062,344円と上昇。相場は3週間ほど続いた370万円周辺のレンジからブレイクアウトに成功している。

イーサリアム(ETH)の上海(シャペラ)アップグレードを無事に通過した安心感から、週央からのBTC相場はETH相場の上昇を味方に400万円を回復すると、3月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を下回り米株が反発したことで、400万円台前半で小確りと推移した。

金曜の東京時間には、ETH相場が2,000ドル周辺から2,100ドル台に急伸し、BTCは連れ高で411万円にタッチするも、ドル建てで31,000ドル周辺となる同水準がレジスタンスとなり失速。この日は3月の米消費者信頼感指数が市場の予想に反して改善したことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーラー理事が追加利上げを支持したことで米株が反落し、BTC相場は一時400万円台前半まで押し返された。

一方、ETHを筆頭にアルトコインが底堅く推移すると、BTCも下げ幅を縮小し、週末は概ね400万円台中盤での推移が続いた。

第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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