著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
10日のビットコイン(BTC)は年初来高値(386.2万円)を更新し、昨年6月10日ぶりに390万円台後半まで上昇した。東京時間のこの日の相場は370万円台中盤で揉み合いに終始。ドル建てのBTC相場は欧州時間中盤の米国債利回り上昇を受けて小緩む場面もあったが、円建てではドル高円安が追い風となり、小確り推移した。米時間に入ると、夏に半減期を控えるライトコイン(LTC)相場の上昇に連れてBTCは380万円に肉薄。安寄りした米主要株価3指数の上昇も追い風となり、ショートカバーを伴い相場は390万円、395万円と短く二段上げを演じ、節目の30,000ドル水準となる400万円付近まで上値を伸ばした。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成