著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

5日のビットコイン(BTC)対円は引き続きほぼ横ばい。イーサ(ETH)が1,900ドル台に乗せたことで、BTCも東京時間に連れ高となったが、ドル建てで21年安値の28,800ドル(≒379万円)にワンタッチすると反落し、376万円周辺での揉み合いに転じた。この日発表されたADPの3月の雇用レポートでは、民間部門雇用者数の増加が市場予想を大きく下回り、米国債利回りが一段と低下。BTCは東京時間の高値をトライするも、景気減速懸念で米株先が軟化し反落。米供給管理協会(ISM)の3月のサービス業動向レポートも、PMIや新規受注など概ね景気減速を示唆し、NY序盤の米株を圧迫。BTCもこれに連れて東京時間の上げ幅を解消したが、節目28,000ドル周辺で買い支えられている。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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