著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

3月27日〜4月2日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比95,743円(2.61%)高の3,768,360円と高値レンジ内で反発。ドル建てでは節目の28,000ドル(≒373.4万円)を維持した。

アルトコイン相場の上昇に支えられ、先週のBTCは350万円周辺から反発し、木曜に高値レンジからのブレイクアウトを試すも、大口の売りが入りすかさず反落。2月の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表が迫る中、オプションカットと共に相場は370万円を割り込んだ。

一方、債券市場では四半期末のリバランスもあってか海外時間から米国債利回りが低下。それにつられるようにBTCは切り返すと、警戒していた米PCE価格指数が市場予想を下回る結果となり、下げ幅を縮小した。

週末には380万円台に乗せ再びブレイクアウトを試す値動きとなったが、ドル建てで21年安値の28,800ドル(≒383万円)が相場のレジスタンスとなり失速。その後はアルト主導でやや緩んだが、相場は週足終値で高値レンジ上限付近の水準を維持した。

第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成
 

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