著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

29日のビットコイン(BTC)対円相場は高値レンジ下限から上限付近まで一気に値を戻した。週明けから引き続きこの日もXRP相場が強含み前日の高値を更新すると、BTCも追随して360万円を回復し、東京時間終盤にかけて上値を追う展開となり370万円も一気に回復した。これにより、BTC相場は米商品先物取引委員会(CFTC)のバイナンス提訴を受けた下げ幅を帳消しにすると、米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長が4月に下院金融サービス委員会にて昨今のデジタル資産業界の取り締まりについて証言すると報じられ、相場は高値レンジ上限付近まで上昇。海外時間には米国債利回りの上昇や、アルトコインに利食いが入ったことで370万円台中盤で失速したが、弱地合いが続いた米株市場ではこの日、主要3指数がそれぞれ1%以上上昇し、BTC相場を下支えした。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら